描画モード27種

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描画モード27種|ひとことで何が起きるか、サムネでいつ使うか

レイヤーパネルの「通常」の欄で選ぶ描画モード27種を、「ひとことで何が起きるか」「サムネでいつ使うか」で一覧にしました。計算で確かめたい人向けに、実際に測った式も畳んで置いています。

結論

サムネで毎回使うのは「乗算・スクリーン・オーバーレイ・ソフトライト・カラー」の5つです。残りは「こういう時にこれ」と1つずつ覚えれば足ります。

こんなときに開く
  • 写真の上に色を乗せたいが、どのモードを選べばいいか分からない
  • 影を落としたいのに白い部分まで暗くなる
  • 「乗算」と「焼き込み」の違いが分からない
  • 光やキラキラを足したい

まず5つだけ

やりたいこと選ぶモードひとことで
影を落とす・写真の端を暗くする乗算上の暗い部分だけが下に乗る。白は消える
光・キラキラ・逆光を足すスクリーン上の明るい部分だけが下に乗る。黒は消える
写真をくっきり・濃くするオーバーレイ暗い所はもっと暗く、明るい所はもっと明るく
オーバーレイだと強すぎるソフトライトオーバーレイの弱い版
色だけ変える(明るさは残す)カラー上の色味を、下の明るさのまま塗る

27種のひとこと一覧

「上」はを変えたレイヤー、「下」はその下にある写真や背景です。

モードひとことでサムネでの使い所
通常上がそのまま見えるいつもの状態
ディゾルブ不透明度を下げると、透ける代わりに点々で抜けるざらざらした質感を出す時だけ
比較(暗)上と下の暗い方を残す白背景の素材を乗せると白が消える
乗算上の暗さを下に掛ける。白は消える影・暗くする。一番使う
焼き込みカラー乗算より強く、色も濃くなる濃い影。やりすぎると潰れる
焼き込み(リニア)暗さを足し算する。すぐ真っ黒になるほぼ使わない
カラー比較(暗)色全体で暗い方を残す比較(暗)とほぼ同じ
比較(明)上と下の明るい方を残す黒背景の素材を乗せると黒が消える
スクリーン上の明るさを下に足す。黒は消える光・キラキラ。二番目に使う
覆い焼きカラースクリーンより強く、色も鮮やかに強い光。白飛びしやすい
覆い焼き(リニア)=加算明るさを足し算する。すぐ真っ白になる光の粒・火花
カラー比較(明)色全体で明るい方を残す比較(明)とほぼ同じ
オーバーレイ下の明暗を強める写真を濃く。文字に質感を乗せる
ソフトライトオーバーレイの弱い版写真を少し濃く
ハードライトオーバーレイの強い版(上を基準)柄を強く乗せる
ビビッドライトハードライトより鮮やかに強くほぼ使わない
リニアライト明暗を足し算で強めるほぼ使わない
ピンライト上の明暗で、下を置き換えるほぼ使わない
ハードミックス白か黒か(原色)に割れる効果狙いだけ
差の絶対値上と下の色の差を出す。同じ色は黒2枚の画像のズレ確認
除外差の絶対値の弱い版ほぼ使わない
減算下から上を引くほぼ使わない
除算下を上で割る。明るく飛ぶほぼ使わない
色相上の色味だけ下に移す色味合わせ
彩度上の鮮やかさだけ下に移す彩度合わせ
カラー上の色味と鮮やかさを、下の明るさに塗る色だけ変える。よく使う
輝度上の明るさだけ下に移す明るさ合わせ

「ほぼ使わない」は、僕がサムネを作る中で使わないという意味です。写真の合成や絵では使う人もいます。

色が関わる4種は、何を移すか

色相・彩度・カラー・輝度の4つは「色の3つの要素(色味・鮮やかさ・明るさ)のどれを上から持ってくるか」の違いです。

モード上から持ってくるもの下に残すもの
色相色味鮮やかさ・明るさ
彩度鮮やかさ色味・明るさ
カラー色味・鮮やかさ明るさ
輝度明るさ色味・鮮やかさ

20種を同じ写真で並べて見比べた記事はPhotoshopの描画モード、20種を同じ実験で並べたにあります。

計算で確かめたい人向け:実際に測った式

下のレイヤーに横方向に黒→白、上のレイヤーに縦方向に黒→白のグレーを置いて、結果を17×17の格子で読みました。下の明るさを b、上の明るさを s(どちらも 0=黒、1=白)として、式に当てはめています。「ずれ」は式と実測の差で、0〜255 換算です。Photoshop 27.10(Mac)です。

モード式ずれ
通常s0.24
乗算b×s0.20
スクリーン1−(1−b)(1−s)0.21
オーバーレイb<0.5 なら 2bs、それ以外は 1−2(1−b)(1−s)0.25
ハードライトs<0.5 なら 2bs、それ以外は 1−2(1−b)(1−s)0.44
ソフトライトW3Cの式(下に書きました)0.29
焼き込みカラー1−min(1,(1−b)/s)1.04
覆い焼きカラーmin(1, b/(1−s))1.07
焼き込み(リニア)b+s−1(0未満は0)0.15
覆い焼き(リニア)b+s(1超は1)0.17
比較(暗)min(b,s)0.24
比較(明)max(b,s)0.24
差の絶対値|b−s|0.32
除外b+s−2bs0.36
減算b−s(0未満は0)0.16
除算min(1, b/s)1.05
ビビッドライトs<0.5 なら焼き込みカラー(b,2s)、それ以外は覆い焼きカラー(b,2s−1)0.28
リニアライトb+2s−1(0〜1に収める)0.44
ピンライトs<0.5 なら min(b,2s)、それ以外は max(b,2s−1)0.31
ハードミックスb+s≧1 なら 1、それ以外は 07.06

ソフトライトの式:s≦0.5 のとき b−(1−2s)b(1−b)。s>0.5 のとき b+(2s−1)(D(b)−b)。D(b) は b≦0.25 なら ((16b−12)b+4)b、それ以外は √b。Photoshopは独自の式だという説がありますが、僕の環境ではW3Cの式と一致しました。

色が関わる4種は、下=R200 G60 B40(赤茶)、上=R40 G120 B220(青)で測りました。色相 → 41,112,201/彩度 → 212,55,32/カラー → 33,113,213/輝度 → 207,67,47。

ずれが大きい「焼き込みカラー」「覆い焼きカラー」「除算」は割り算で値が飛ぶ所を 0〜255 に丸めた影響、ハードミックスの 7.06 はちょうど 1 になる境界の扱いの差です。16bit や別のカラープロファイルでは未確認です。

→次に読むレイヤースタイルの各設定は何を変えるか|265枚描いて測った読む →
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